[2010年10月21日]

秋深し石に還りし石仏

福田蓼汀(1905~88)

秋深しが秋の季語。秋たけなわ、秋闌(た)くる、秋深むなども同意の季語です。
「秋深し」の季語が真に良く生きている句です。秋の寂寥感が伝わって来るようですね。
以前はしっかりしていた石仏の顔も歳月が経つうちに風化して目鼻も立ちもすっかり無くなってしまいました。わたしの住んでいる近くの一騎塚の庚申塔地蔵尊も顔がすっかり風化して石に戻っています。
そこに秋風が吹いている様子は、もともとの石に還ったさびしさを映し出しているようですね。
作者ふくだ・りょうていの紹介は、2005年3月10日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・秋雨前線が海上に停滞して昨日今日と雨になっています。少し寒いですね。

投稿者 m-staff : 2010年10月21日 09:41

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