[2010年10月27日]

烏瓜映る水あり藪の中

松本たかし(1906~56)

烏瓜が秋の季語。玉瓜(からすうり)、玉章(たまずさ)なども同意の季語です。
いま食卓に、まだ赤くなる前の薄みどりの線が入っている烏瓜の実が一個転がっています。ラクビーボールを小さくしたような楕円形の姿をしていますね。
烏瓜は、ウリ科の多年草で人家などの近くに自生して、林や藪の草木に絡み付いて成長します。烏瓜の実は、秋から冬に掛けて紅色に熟して木から垂れ下がっている様子は風情があります。烏が啄ばんで中を空にすることから烏瓜というのかも知れません。
この句は、見たそのままを写し取っています。藪の中の池か沼に蔓に絡まった赤い烏瓜が見え、そこに風趣を感じていますね。
作者まつもと・たかしの紹介は、2005年4月18日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・雪が降ったり、台風が発生したり、日本列島は賑やかです。

投稿者 m-staff : 2010年10月27日 09:50

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