[2010年11月23日]

風音の虚空を渡る冬田かな

鈴木花蓑(1881~1942)

冬田が冬の季語。冬の田、冬田道も同意の季語です。
冬田は秋に稲を刈り取ったあと、そのまま放置されている田。荒涼たる冬田の中を通う道が「冬田道」。ほかの季節の季語は、春田、秋田があります。
普通、年に1度か2度の稲作後の田圃は、そのまま春まで使いません。水を抜いてあるので、乾いて黒く見えたり、霜に覆われたり、わびしくがらんとしています。
散歩道では、野菜の畑田が中心で、稲作は行っていませんがこの句のように北風が田を吹いています。風の音が虚空を渡るという表現はいささか強すぎるかも知れませんが、その光景をうまく言い当てています。
今日は、勤労感謝の日。いつも思うのはこの記念日に働いている人に感謝。
作者すずき・はなみのの紹介は、2006年1月27日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・「てっぱんダンス」が面白い。

投稿者 m-staff : 2010年11月23日 09:51

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