[2010年12月03日]

むらさきの冬夕焼を掌にすくふ

古舘曹人(1920~2010)

冬夕焼が冬の季語。寒夕焼、冬茜、寒茜も同意の季語です。
冬の夕焼けは本当に短い間です。三浦半島から見て、富士山の左側が冬夕焼けになります。これが素晴しいグランドスコープ。赤、青、紫などの色がハーモニーをなして、一幅の絵のような光景。
寒夕焼けや寒茜は一番寒い時期の寒気の中でひときわ色が鮮やかです。
この句は、掌(て)で冬夕焼をすくうという斬新な表現に感心しました。
作者はこの11月に90歳で亡くなりました。句の写生に秀でて鋭い観察眼をお持ちでした。
今日は、秩父の夜祭。
作者たかはま・きょしの紹介は、2005年1月7日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・梨園の御曹子が夜な夜な西麻布を徘徊。酒が入ると何もかも分からなくなる性格。連れ合いが大変。

投稿者 m-staff : 2010年12月03日 09:59

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