[2010年12月11日]

昨今の心のなごむ褞袍かな

飯田蛇笏(1885~1962)

褞袍(どてら)が冬の季語。丹前も同意の季語です。
むかしむかし、「文藝」の編集者だった昭和41年ごろ、物書きを缶詰にしていた神田の旅館に原稿を受け取りに行きました。その作家は平野 謙氏。髯もそらず顔をも洗わずに褞袍姿でのっそりと出てきました。それが褞袍を見た最後でした。
褞袍は、広袖の綿入れの着物で冬にくつろぎ着として着物の上に重ねてきます。関西では丹前と呼びます。今ではほとんど見ることがなくなりましたね。
この句は、見たそのまま。戦時下では考えられもしなかったことで、昭和30年代の光景のように思います。
作者いいだ・だこつの紹介は、2005年6月23日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・息子に買ってもらったテレビが映らなくなった。どうも垂直偏向回路がだめらしい。修理するより買ったほうが安いようだ。

投稿者 m-staff : 2010年12月11日 09:31

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