[2010年12月30日]

年を以て巨人としたり歩み去る

高浜虚子(1874~1959)

年歩み去るが冬の季語。行く年、暮行く年、年逝く、年流る、流るる年、いぬる年、年送るなど同意の季語です。
「年の暮」よりも心情的、主観的な響きのある季語で、一年の過ぎてゆく歳月を惜しみながら振り返る気持ちを表しています。今年も色々あったなあと一年の過ごしてきた時間の流れに愛惜の情が込められています。
この句の巨人はさまざまなことを含んでいますが、一番は「時間」でしょうね。もう後戻りは決して出来ない時間を言っているように思います。誰もが感じる過ぎた時間を作者は「巨人」と呼んでいます。
同じ作者に次の句があります。
年は唯々黙々として行くのみぞ 虚子
年が明ければ、虚子は次のような句を披露します。
去年今年貫く棒の如きもの   虚子
作者たかはま・きょしの紹介は、2005 年1月7日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・今日もワードの調子が悪い。午後4時にやっとアップしました。

投稿者 m-staff : 2010年12月30日 16:03

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