[2011年01月21日]
夕明り鴨は胸にて水ひらく
大井雅人
鴨が冬の季語。青頸(あおくび)、真鴨、小鴨、星羽白(ほしはじろ)、金黒羽白なども同意の季語です。
海につながっている近くの小川に鴨がいます。鴨は、世界で約70種、日本にはそのうち約29種がおります。鴛鴦(おしどり)と軽鴨(かるがも)だけが留鳥で、その他は冬になって日本にやってくる渡り鳥です。鴨にとって越冬地の日本はつがいの相手を探す集団見合いの場所になっています。
この句は、鴨の習性をよくとらえていますね。確かにあたかも胸で水を開いているように見えます。「夕明り」もちょっぴり効いています。
作者おおい・がじんの紹介は、2009年2月3日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」ナツメ社、2010年刊)
・雨の降ったのは12月21日、ちょうどひと月前。すべてがからからになっています。水分補給と火の元にはご注意を。
投稿者 m-staff : 2011年01月21日 09:36
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