[2011年02月09日]

筆えらぶ店さきにゐて冴え返る

室生犀星(1889~1962)

冴(さ)え返るが春の季語。凍(いて)返る、しみ返る、寒返る、寒戻るなども同意の季語です。
2月8日のお天気がこの「冴え返る」という季語のようなお天気でした。
冬の季語「冴ゆ」を受けている季語です。春めいたと思っているのに西高東低の冬型の気圧配置になり、ひとしお寒さを感じます。このような寒波の張り出しで思いがけなく大雪になったりします。
この句は、毛筆を取り扱っている文具店で指先も冷たくなるような寒さの中で毛筆を選んでいる作家の思い入れを詠っています。
作者むろう・さいせいの紹介は、2005年6月20日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・昨晩から今朝にかけて待望の雨が降りました。木々が洗われるようです。雪にはなりませんでした。

投稿者 m-staff : 2011年02月09日 09:21

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