[2011年02月27日]

行雁や消えたるあとの消えっぱなし

宗田安正

行雁(ゆくかり)が春の季語。帰る雁、帰雁(きがん)、去る雁、雁の名残、名残の雁なども同意の季語です。
雁は、10月に日本へ渡ってきて3月には北の国へ帰ります。その種類は、かりがね、まがん、ひしくい、さかつらがんが主なものです。植物食の鳥で、湿地や池、沼、海の上などで落葉や雑草を食べ、水上で眠ります。暖かくなって、鳥曇の日が続くと帰ってゆきます。
この句では、雁のこれからの遠い旅路を思いやると同時に、雁が帰ったあとのおかしさと寂しさを詠っています。
作者そうだ・やすまさは、1930年東京・浅草の生れ、少年期より俳句をはじめ、山口誓子に師事しました。大学入学後は俳句を一時中断し、1983(昭和58)年に再開。同人誌「雷帝」に参加。編集者として「現代俳句全集」を編纂。句集に「個室」「巨眼抄」などがあります。
(出典:坪内稔典・仁平勝・細谷亮太著「日本の四季・旬の一句」講談社、2002年刊)
・プロ野球のオープン戦が始まりました。花粉症の選手は大変でしょうね。

投稿者 m-staff : 2011年02月27日 09:47

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