[2011年04月11日]

門前の古き旅籠や竹の秋

中村吉右衛門 (1886~1954)

竹の秋が春の季語。竹秋(ちくしゅう)、竹の秋風も同意の季語です。
地中で筍が育つ頃は、竹の葉は黄ばんで風にはらはらと落ちます。それを紅葉にたとえたのが「竹の秋」です。これに対して「竹の春」は、秋に、竹の緑が最も美しく葉が茂っている時期を指す言葉です。
裏の武山の散歩道の竹林でもこのような光景をいつも見ています。
この句の作者は歌舞伎役者初代吉右衛門。「ホトトギス」の同人で虚子から「氏の句は純粋率直、何の求めるところなく、何のてらうところもなかった」と評していました。見たままそのままのこの句の「旅籠(はたご)」はどこでしょうね。
作者なかむら・きちえもんの紹介は、2005年1月10日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・東日本大震災から今日で1ヵ月。どれだけ多くの涙が流れたことでしょう。涙の河を振り返れ。

投稿者 m-staff : 2011年04月11日 09:29

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