[2011年05月04日]
春愁の鏡を拭きて消えぬもの
鷹羽狩行
春愁が春の季語。春愁ふ、春恨、春の恨み、春思、春かなし、春なども同意の季語です。
春の季節のなんとなく憂わしい気持ちを言います。春ゆえに、こころをかすめる淡いかなしさ、孤独な物思いを表します。はっきりした理由のない、人間の持っている本来の哀感ぼことでしょうね。
この句は、なんとなく心の底に広がっている悲しみは鏡をぬぐってもいつまでも消え去ることはないと詠っています。大震災に遭われたかたがたの苦しみに思いが至ります。
今日は、みどりの日。生物学者であった昭和天皇をしのんで「みどりの日」という名称の祝日となりました。
作者たかは・しゅぎょうの紹介は、2005年2月1日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・長男の長男3歳、元気に走り回っています。遊んでもらっています。
投稿者 m-staff : 2011年05月04日 10:20
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