[2011年05月16日]

若葉して御めの雫ぬぐはばや

松尾芭蕉(1644~94)

若葉が夏の季語。谷若葉、山若葉、若葉風、若葉雨、窓若葉、若葉寒のど同意の季語です。
1688(元禄元)年4月、奈良西の京の唐招提寺に詣でての句。「笈の小文」に「唐招提寺鑑真和尚尚来朝の時、船中七十余度の難をしのぎたまひ、御目のうち塩風吹入て、終に御目盲させ給ふ尊像を拝して」とあります。
鑑真は、唐招提寺を開山しました。754(天平勝宝)6年来朝。海路の苦難のため失明しました。その像は開山堂に祀られています。
この句は、像の盲眼に涙を感じて、それを若葉に応じて雫といいました。このあたりには若葉が照り映えています。この若葉をもって盲いた御目の雫をぬぐってあげたいものだと言っています。格調の高い句ですね。
作者まつお・ばしょうの紹介は、2005年2月21日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・依然として「福島シンドローム」収束の見通しはつきません。「開運招福」の戦略は無いものでしょうか。

投稿者 m-staff : 2011年05月16日 09:42

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