[2011年05月22日]

いちはつや馬籠は旧き坂の宿

小松崎爽青(1915~2003)

いちはつ(一八)が夏の季語。鳶尾草(いちはつ)、こやすぐさ、水蘭なども同意の季語です。
アヤメ科の多年草で中国産。葉は剣のようで、春になって新しく生えます。関東や東北の農家では防火、防水よけということで藁屋根に栽培するところがあります。初夏に葉の間から花茎をのばし花が開きます。かきつばたに似ていて白または紫色の花は丈夫でよく繁殖します。
この句のある馬籠は、長野県の南西部にあり、もとは中山道の宿場町。島崎藤村の生地で「夜明け前」の舞台となったところです。まるで名所めぐりのような句でその情景が浮んできますね。
作者こまつざき・そうせいの紹介は、2005年9月24日を参照。
(出典:青柳志解樹編「俳句の花・下巻」創元社、2008年刊)
・昨日は横浜で句会。街はにぎやかさを取り戻しているようです。

投稿者 m-staff : 2011年05月22日 10:34

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