[2011年05月29日]

鉛筆を噛めば木の香や梅雨長し

中村苑子(1923~2001)

梅雨長しが夏の季語。梅雨(つゆ、ばいう)、梅の雨、青梅雨、荒梅雨、梅雨じめり、梅雨の走り、走り梅雨など多くの同意のきごがあります。
今年の入梅は27日。平年より12日早く、去年より17日も早く、いささか戸惑いますね。
梅雨は普通、6月11日、12日ごろから30日間は続きます。日本や揚子江流域に独特のもので、わたしの生まれた北海道は梅雨がありません。上京したときは大いに驚いたものです。いまでは梅雨が無いと気持ちが落ち着かないという心境です。
梅雨は梅の実に熟するというところから付けられました。長雨が続くと気持ちは沈み衰えますが、却って青梅雨、梅雨晴れの爽快な季節感の時でもあります。
この句は、梅雨の長い時の感覚を鉛筆の木の香りに託して表現しています。とても共感できます。
作者なかむら・そのこの紹介は、2005年3月25日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・梅雨のせいか、眼鏡のあたりがしっとりとしています。

投稿者 m-staff : 2011年05月29日 10:23

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