[2011年06月11日]

万緑や日月われをめぐるのみ

野見山朱鳥(1917~70)

万緑(ばんりょく)が夏の季語。
夏の盛りの見えるものすべての緑を言う。夏の盛んな活力、生命力を現す言葉。王安石の「万緑叢中紅一点」がよく知られていて、その「万緑」を中村草田男がはじめて句に使いました。
「万緑の中や吾子の歯生え初むる」  草田男
これから以後多くの俳人によって定着しました。
この句は、夏の大地にみなぎる生命感を見て、体の丈夫でなかった作者は、かえって静かに日月がただ過ぎて行く、と詠っています。体調のよくないひとにとっては太陽の下で陽を浴びることは残念ながら避けなければなりません。作者の無念さが聞こえてくるようですね。
今日は、暦の上の入梅。横須賀も雨です。
作者のみやま・あすかの紹介は、2005年4月19日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・マリナーズはデトロイト・タイガースとの2戦目。イチローはベンチを温めています。どのような心境でしょうね。

投稿者 m-staff : 2011年06月11日 10:01

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