[2011年06月14日]

桐咲くと夜空も蒼さ失はず

斎藤空華(1918~50)

桐咲くが夏の季語。桐の花、花桐も同意の季語です。
桐は、全国各地で古くから栽培されています。ゴマノハグサ科の落葉高木。高さは10メートルほどにもなります。つぼみは前年から枝の先にできていて、5月ごろになると葉の出る前の枝先に淡い紫色の匂いの良い花をたくさんつけます。こずえの上の花は優雅で、また地上に降った花にも風情があります。
木を切るとかえって成長が早くなるのでキリという名前が付けられました。材木は、箪笥、琴、下駄など広く利用されていますね。
この句は、戦後に戦地から帰還した作者が結核で病床にあったときに、庭の高い桐の木を見ながら作ったと言われています。桐の花の咲く光景に様々な思いを込めています。
作者さいとう・くうげの紹介は、2007年3月6日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・ドイツ、スイス、イタリアと原発反対の嵐は吹いています。日本もその環に加わわれるのでしょうか。

投稿者 m-staff : 2011年06月14日 10:27

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