[2011年06月16日]

夕凪や使はねば水流れ過ぐ

永田耕衣(1900~98)

夕凪(ゆうなぎ)が夏の季語。夕凪ぐも同意の季語です。
夕方に波風が凪ぐことを言います。また、海風と陸風が交代するときでもあり、一時海上が無風状態になることを言います。
「なぎ」は「和(なご)」を言葉の系が一緒です。昼間は陸地が暖かいので海から風が吹き、夜は海のほうが暖かく陸から風が吹きます。この繰り返しが自然の営みです。海岸べりに高層ビルが建つとこの流れが妨げられて夏の高温を引き起こします。
この句は、水は使わないと流れてしまうという一見当たり前で気づかないことを句にしたててうなずけます。季語の「夕凪」が実に合点がゆきますね。お金も溜め込んでいるばかりではなく使わねば価値が生じません。
作者ながた・こういの紹介は、2005年2月25日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・イチローも松井もようやく打ち始めました。イチローはあと126本。ぎりぎりセーフかアウトかハラハラします。

投稿者 m-staff : 2011年06月16日 10:30

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