[2011年08月09日]

残暑の雲浚渫船に人見えず

原子公平(1919~2004)

残暑が秋の季語。残る暑さ、秋暑、秋暑しなども同意の季語です。
立秋後から秋のお彼岸までは残暑の日が続きます。ときには涼しいときがあるので余計に応える暑さです。8月や9月にその年の最高気温が出ることもあります。心理的にも応える季節ですね。
この句では、平時のときの様子ですが、残暑の中で浚渫船(しゅんせつせん)に人影が見えずにうすぼんやりとした光景が見られます。しかし、東日本大震災のあと、東北地方の沿岸では瓦礫の処理に浚渫船が忙しく動いています。海の中に津波で流された日常が埋まっています。処理をしなければ港が再開しないと言う現実があります。暑いですね。
今日は、長崎忌。
作者はらこ・こうへいの紹介は、2005年1月13日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・残暑お見舞い申し上げます。皆さんどうぞご自愛を。

投稿者 m-staff : 2011年08月09日 10:00

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