[2011年08月13日]

迎火の先の闇見て佇ちつくす

加藤知世子(1909~86)

迎火(むかえび)が秋の季語。門火、魂迎え、精霊迎え、苧殻火(おがらび)、樺火、魂待つも同意の季語です。
8月13日、盂蘭盆会(うらぼんえ)に入る夕方、先祖の精霊を家にお迎えするために門前や戸口で焚く火を言います。東北地方では、樺の皮を燃やし、樺火とも言います。
15日あるいは16日の夕方には送り火を行います。
この句は、作者がいささかおどろおどろしい光景を捉えています。
門や戸口で迎火をしているとその先の闇に何かがおり、急に体がこわばって佇(た)たずんでしまったと詠っています。あの世から仏様が帰ってきたのでしょうね。
作者かとう・ちよこの紹介は、2005年7月24日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・ご先祖さまがやってきました。さて、墓参りに出かけます。

投稿者 m-staff : 2011年08月13日 08:39

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