[2011年08月20日]

いつのびし茗荷の花や夕月夜

中村苑子(1913~2001)

茗荷(みょうが)の花が秋の季語。
茗荷は、若芽の時期は春に「茗荷竹」、その地下の茎の先から出てくる夏の「茗荷の子」、それに秋の「茗荷の花」と歳時記の季語に顔を出す特色のある存在です。
ショウガ科の多年草。原産地は中国。畑で栽培されますが、庭の隅で自家用に栽培しているケースもあります。8月から10月にかけて大きな淡い黄色の花が咲きます。一日花ですが、次々に花を開きます。実際にはまだわたしは見たことはありません。
この句の背景になっている「夕月夜」とは、宵月とも呼ばれ、夕方に出て本格的な夜になる前に沈んでしまいます。夕月夜はちょっと暗め月夜です。
この句にあるような一日でしぼんでしまう茗荷の花と夕月夜の取り合わせが時の移ろい静けさそして死生観まで感じさせてくれます。
作者なかむら・そのこの紹介は、2005年3月25日を参照。
(出典:青柳志解樹編「俳句の花・下巻」創元社、2008年刊)
・今日は横浜で句会。青森の光星学院と東京の日大三高。いい試合を期待します。

投稿者 m-staff : 2011年08月20日 09:20

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