[2011年08月31日]

微睡にラ音の蚊来る名残かな

榊原風伯

蚊来る名残が秋の季語。秋の蚊、別れ蚊、残る蚊、後れ蚊、八月蚊なども同意の季語です。
残暑の秋の午後、微睡(まどろみ)をしていると、耳元にドレミのラ音のしみたれた蚊の音がしました。夏の元気の良い憎憎しげな蚊と比べてあわれな印象が先にたち、そっとそのままにして音を聞いています。
秋の蚊には、二つあり、一つは弱弱しく家の中を飛んでいるもの、これはまさに別れ蚊、残る蚊にぴったりする蚊です。もう一つは立秋のころから出始める藪蚊で秋の暴れ蚊といって激しい刺し方をします。よくお墓参りで往生しますね。あんまり俳句にはなりがたい存在です。
この句は日常の一こまを手元に引き寄せて詠ってみました。
(出典:「炎環」2004年11月号より)
・大型で強い台風12号の動静が大いに気にかかります。いまは南の海上をもくもくと西へ進んでいます。ご注意を。

投稿者 m-staff : 2011年08月31日 10:02

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