[2011年09月03日]

赤蜻蛉飛ぶや平家のちりぢりに

正岡子規(1867~1902)

赤蜻蛉(あかとんぼ)が秋の季語。あかやんまも同意の季語です。
子規は、兵庫県の須磨で多くの赤蜻蛉の飛ぶのを見て、そういえば、平家は赤の旗、源氏に敗れて落人になって日本各地に散り散りになったなあ、と慨嘆しています。ちなみに源平の源氏は白の旗でした。
この句は、作者29歳、1895(明治28)年の作で虚子選の「寒山落木 巻4」に所収。日清戦争に新聞記者として従軍し、体を壊して入院した須磨の保養院で療養中に作られました。前書きに「須磨」とあります。
同じ作者に次の句があります。
赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり  子規
この句が作られたのは明治27年です。筑波山の大きさが見えるようです。
作者まさおか・しきの紹介は、2005年1月20日を参照。
(出典:高浜虚子選「子規句集」、岩波文庫、1993年刊)
・四国沖で前進をストップされた台風12号の影響でダメージが少しずつ広がっています。大事に至らないように祈ります。

投稿者 m-staff : 2011年09月03日 09:54

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