[2011年09月13日]
秋の浪見て来し下駄を脱ぎちらし
安住 敦(1907~88)
秋の海が秋の季語。秋の浪、秋の波、秋濤、秋の浜、秋の浜辺なども同意の季語です。
バルコニーから見える相模湾は、台風の来ていない時は穏やかでまるで湖のような海面に見えます。
秋の海は、賑わっていた海辺の人出も無くなり、海は静けさを取り戻してどことなく寂しい気配です。人影もまばらで海辺に寄せる波も清らかでひんやりと感じる浜辺も秋の趣を見せています。秋の海は夏の海に比べて紺色が深く感じられます。
この句のように秋の海を見て帰って来たら下駄をその変に脱ぎ散らしたくなるような倦怠感がありますね。
今晩は、十六夜月。
作者あずみ・あつしの紹介は、2005年2月28日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・昨晩は。久しぶりに中秋の満月を楽しみました。月の表面が鮮やかに見えました。なでしこジャパンのウサギたちが踊っているようでした。
投稿者 m-staff : 2011年09月13日 10:06
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