[2011年09月24日]

雨夜きて仏の前のきぬかつぎ

大野林火(1904~82)

きぬかつぎ(衣被)が秋の季語。
衣被は、里芋を皮付きのまま茹で上げたもので、皮をくるりと剥いて塩で食べます。そのなんともいえない淡白な食感が好きですね。きぬかつぎは、平安朝時代以来、外出の際に小袖を頭から被って顔を見せなかったことに由来します。素敵な名前を里芋に付けたものですね。十五夜には団子などとともに月に供えられて芋名月とも言われています。
その口当たりのよさを関東人は特に好んでいます。
この句は、秋雨が降っている夜に、故人が好きだった衣被を仏壇に供えて拝んでいる作者の優しさが浮んできますね。
作者おおの・りんかの紹介は、2005年6月13日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・富士山の上のほうが白くなりました。今年の初雪です。
蒸す日々や富士に初雪まだ降らぬ  風伯
17日の句会の作です。

投稿者 m-staff : 2011年09月24日 09:53

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