[2011年10月01日]

秋刀魚焼いて泣きごとなどは吐くまじよ

鈴木真砂女(1906~2003)

秋刀魚が秋の季語。さいら、初秋刀魚、秋刀魚網も同意の季語です。
秋刀魚は、江戸時代の「和漢三歳図会(わかんさんさいずえ)」からうかがえるように、下級な魚の代表とされてきましたが、庶民には圧倒的な支持を受けてきました。秋刀魚は佐藤春夫の詩を引き合いに出すまでもなく、日本の秋には欠かせぬ魚です。味で言えば、近年は冷凍技術が発達して脂の乗らないうちに取られた秋刀魚が本場の旬のもののような顔をして食卓に乗ってきました。焼いてもさっぱり煙の出ない秋刀魚は海からではなく冷凍庫の秋刀魚です。
この句のように、居酒屋の女将が言うように、今では東日本大震災後に取れた秋刀魚を、泣き言を吐かずに味を楽しみましょう。
作者すずき・まさじょの紹介は、2005年1月16日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」ナツメ社、2010年刊)
・復興増税を言う前にたるんだ政府の姿勢を改めるべし。

投稿者 m-staff : 2011年10月01日 10:02

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