[2011年10月13日]

藷掘つて平和をつくらんとぞ思ふ

田中午次郎(1907~73)

藷掘(いもほり)が秋の季語。甘藷(かんしょ、さつまいも)、藷、唐藷、薩摩藷、藷蔓なども同意の季語です。
薩摩藷は、焼いたり、蒸したり、干したりして食べる庶民的な食べ物。原産地は南米北部。かのコロンブスが新大陸からヨーロッパに伝えました。17世紀には琉球を経て長崎や鹿児島地方で栽培。江戸時代には青木昆陽により関東や西日本の各地で作られるようになりました。農林1号や紅赤などが良く知られています。三浦半島でもおいしい薩摩藷が採れます。
この句は、敗戦後の耐乏生活の一こまを表していますね。藷を掘ることによって平和になろうとしている作者の気持ちが伝わってきます。
作者たなか・うまじろうは、東京成増市の生れ。俳句は、はじめ「馬酔木」に参画。石橋辰之助らと「樹氷林」を創刊し、石田波郷らの「馬」と合併して「鶴」に加わりました。その後はまた「馬酔木」に復帰して同人となり「鴨」を創刊主宰。俳句以外にも商才があり、のちに千葉で料亭を経営した。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・住んでいるマンションの大規模修繕工事の足場がようやく解体されました。工事は2月から始まり完了は11月。やれやれ。

投稿者 m-staff : 2011年10月13日 09:32

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