[2011年10月20日]

ふところに江戸切絵図や柳散る

加藤郁乎

柳散るが秋の季語。散る柳、柳黄ばむも同意の季語です。
柳の細い葉が次第に黄ばみ、あるかなきかの風にほろほろとこぼれるように散る風情はとても感傷をそそられますね。川柳が松や柏に比べて弱くしなやかであるところからか弱い体の弱いことを意味するようになりました。「蒲柳の質」はそれを表しています。
この句は、銀座でしょうか、柳が散っている様子と江戸切絵図の取り合わせが興味を惹きます。粋ですね。
切絵図(きりえず)は、地域別または地目別に田畑、山林などに区切って作った地図を言います。特に、江戸市街のものは宝暦年間(1751~63、家重将軍のころ)に開始された吉文字屋版が代表とされています。
作者かとう・いくやの紹介は、2005年8月14日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の草木」創元社、2005年刊)
・中部アメリカのミズーリ州セントルイスでワールド・シリーズが始まりました。カージナルスとレンジャーズの対戦、観衆は寒そうです。

投稿者 m-staff : 2011年10月20日 09:19

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