[2011年10月23日]

いろいろの雲流れくる松手入

山口青邨(1892~1988)

松手入(まつていれ)が秋の季語。
10月ごろになると、松は新しい葉が伸びて、古くなった葉が赤くなって落ちます。その古い葉を取り除き、樹形を整えて、来年の芽を整備します。また、松くい虫を防ぐために菰を幹にまいたりします。松の手入れは昔から難しいと言われていますが、松の古い葉を取り去り、新葉と芽をきちんとすることによって
庭は趣を一新します。
この句の作者は、雲の流れてくるのを見ています。普段は忙しくて雲の流れをゆっくり見ることが少ないに違いがありません。それが松の手入れによって気づき心を豊かにしています。仕事をしているのは植木屋ですからそれを見物しています。このような気分を雲と松に込めて端麗に詠っています。
同じ作者に次の句があります。
松手入ただ一つある日を負うて  青邨
「ただ一つある日」とは、きっと慶弔に関係あることでしょうね。
作者やまぐち・せいそんの紹介は、2005年3月13日を参照。
(出典:「日本の四季 旬の一句」講談社、2002年刊)
・千葉に住んでいる長男のところの3歳の男の子が家の中を走り回っています。

投稿者 m-staff : 2011年10月23日 09:30

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