[2011年10月27日]

芭蕉やれて我が世さびしき眺かな

二葉亭四迷(1864~1909)

芭蕉やれて、破れてが秋の季語。破れ芭蕉も同意の季語です。
芭蕉の葉は初夏に若葉を出して、夏にはよく茂って青々としますが、秋風が吹き始めると葉脈に沿って裂けたり、台風が来たり雨が降ったりするとますます破れてとても無残な姿になります。
かの芭蕉も「ただこの蔭に遊びて、風雨に破れやすきを愛するのみ」と書いています。
この句は、芭蕉のもろさ、わびしさを自分の人生に重ね合わせて表しています。「さびしき眺(ながめ)」が効いています。
作者ふたばてい・しめいは、東京市ヶ谷の生れ、小説家。坪内逍遥に兄事し、1887(明治20)年に「浮雲」を書いて言文一致体の文章と心理描写で近代小説の先駆とされています。ほかに「其面影」「平凡」などが知られています。ペンネームには「くたばってしめえ」の意味があります。
(出典:村上 護著「今朝の一句」講談社、1995年刊)
・ワールドシリーズ第6戦は、セントルイスが雨で順延、明日に行われます。この時期は天気がままなりません。どちらに吉と出るか心配なことですね。

投稿者 m-staff : 2011年10月27日 09:48

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