[2011年10月29日]

ゆく秋やふくみて水のやはらかき

石橋秀野(1907~47)

ゆく秋が秋の季語。行秋、秋暮るる、秋の別、秋の名残、秋の限り、秋の行方、残る秋、秋の末なども同意の季語です。
蛤のふたみに別れ行く秋ぞ  芭蕉
行く秋や抱けば身に添ふ膝がしら  太祇
天広く地ひろく秋もゆく秋ぞ  一茶
行く秋は、秋の季節の終ることをいいます。秋は収穫の時期、豊穣という華やいだ気分とそれが終る事からくる凋落という気分の両方を持っています。草木が枯れ始めて風が冷たくなり、日が短くなって暖かいものがほしくなります。秋を惜しむ気持ちがあり、春とは違って物思いにふける時間も多くなります。
この句は、秋が過ぎ行く時には口に含んだ水がいつもよりは柔らかく感じられるという微妙な心持を句に表しています。
作者いしばし・ひでのの紹介は、2005年9月7日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・ワールドシリーズ第6戦はまれに見る熱戦でした。今日は横浜で句会。試合が見られません。残念。

投稿者 m-staff : 2011年10月29日 08:09

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/3787