[2011年11月05日]

鍋の耳しづかに山の夜長来る

村越化石

夜長が秋の季語。長き夜、長夜、夜永も同意の季語です。
冬至は1年中でいちばん夜の長い日です。しかし、俳句の上では秋分を過ぎて初めて夜の長さを実感できるところから夜長は秋の季語になっています。
「和漢朗詠集」に載っている白楽天の詩の中には、「秋の夜長し、夜長くして眠ること無ければ天も明けず、耿々たる残の燈の壁に背ける影、蕭々たる暗き雨の窓を打つ声」とあります。
この句は目の付け所が秀逸ですね。普通は思いつかない山の夜長が「鍋の耳」から来るというフレーズに驚きました。
同じ作者に次の句があります。
 峠のその向ふの話夜長なり 化石
わたしも一句。
 告白の海へ漕ぎ出す夜長かな  風伯
作者むらこし・かせきの紹介は、2005年3月5日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・ギリシャのパパンドレウ内閣が議会から信任されました。ギリシャ、イタリア、スペインと地中海のラテン系はEUのアキレス腱ですね。

投稿者 m-staff : 2011年11月05日 09:08

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