[2011年11月11日]

霜の墓抱き起されしとき見たり

石田波郷(1913~69)

霜が冬の季語。霜の花、はだれ霜、霜の声、霜晴、霜日和、霜凪、霜雫、大霜、深霜なども同意の季語です。
冬のよく晴れた風の無い寒い夜は、よく言われる放射冷却によって地上にあるものの温度が零度以下に下がります。霜は地面の付近にある空気中に含まれている水蒸気が零度以下になった地面や屋根や草の葉などに触れて凍り付いて結晶になったものです。霜の花はその姿を映し、はだれ霜はまだらに置いた霜、霜の声寒い夜にしんしんと霜の降りる気配をいい、霜の降りている朝は晴天で無風、屋根に置いた霜が日に解けて霜雫になって解けてゆきます。
この句は、自宅で結核の療養中に、夫人に抱き起こされたときに霜の墓が目に入り、重篤の患者にとってそれは見てはいけないものを見たという衝撃となりました。
作者いしだ・はきょうの紹介は、2005年2月13日を参照。
(出典:角川書店編「合本俳句歳時記第三版」、2003年刊)
・TPPは環太平洋経済連携協定、EPAは経済連携協定、FTAは自由貿易協定。ローマ字の略称名が飛びかっています。勉強しなくちゃ…。今日は大震災から8ヵ月目。冷たい雨です。

投稿者 m-staff : 2011年11月11日 10:15

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