[2011年11月20日]

ほろほろ酔うて木の葉ふる

種田山頭火(1882~1940)

木の葉が冬の季語。木の葉散る、木の葉の雨、木の葉の時雨なども同意の季語です。
霜や風で落ちてしまった落ち葉を指し、またまさに地上に落ちる時期に来た木の枯葉を示します。
木の葉の雨とか木の葉の時雨の表現は、木の葉の散る音を雨になぞらえたものです。この句の場合はもっと感覚的で、「ほろほろ」も木の葉のふる音に擬しています。その上に作者のほろ酔い気分と相俟っています。自由律俳句で普通の写生句ではありません。酔った作者と木の葉が響きあいます。大自然に融けこんだように漂泊者として歩く作者の感慨が一気に昇華しています。
この句は1929(昭和4)年の「層雲」発表句。酔っている山頭火に親愛のようにあるいは啓示のように木の葉が降ってきます。
作者たねだ・さんとうか紹介は、2005年2月20日を参照。
(出典:金子兜太著「放浪行乞―山頭火百二十句」集英社、1987年刊)
・昨晩は横浜で句会の後、強烈な風雨の中を帰還。大変でした。

投稿者 m-staff : 2011年11月20日 10:35

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