[2011年11月23日]

川へ出て髪梳く勤労感謝の日

宮坂静生

勤労感謝の日が冬の季語。
勤労の一員であったころ、勤労感謝の日の印象は、よく家でごろ寝をしているか、草野球に出かけているかでしたね。
この記念日が制定されたのは1948(昭和23)年7月20日、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」という趣旨でした。雇用問題が緊急の課題になっている現在、どのように考えたら良いのでしょうね。
戦前は新嘗祭(にいなめさい)の日に当り、今も宮中や各地の神社ではその年の新穀感謝の儀式が行われます。今年は、平成天皇が病気欠席、皇太子がその代わりをつとめます。
この句は、いつも朝から晩まで働いている農家の主婦が勤労感謝の日に近くの川へ出て髪を梳いている、というただそれだけのことですが、奇妙に心を打ちますね。
作者みやさか・しずお紹介は、2007年11月10日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記(第2版)」雄山閣、2003年刊)
・今住んでいるところが世界の中心。そう考えると私的宇宙が充実してきます。

投稿者 m-staff : 2011年11月23日 09:05

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