[2011年11月24日]

日溜りの犬は夢みる枯芙蓉

鍵和田秞子

枯芙蓉が冬の季語。芙蓉の実も同意の季語です。
5年前に住んでいた横浜の家の近くには、東北から出稼ぎに来た人が植えた芙蓉がまことに見事でした。あの人は郷里に帰って今頃はどうしているかしら。
芙蓉はアオイ科の落葉低木。秋には桃色の美しい花を咲かせますが、冬になると葉が落ちて、枝が枯れて先に球形の実を結びます。実には毛がついていて黄ばんできます。折れやすく寂しいような風趣がありますね。
この句は、日向の枯芙蓉のもとで、のんびりとくつろいでいる老犬が夢を見ています。
作者かぎわだ・ゆうこ紹介は、2005年5月28日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記(第2版)」雄山閣、2003年刊)
・かねてから気になっていた本3冊を一気に読み終わりました。
佐々木譲著「ベルリン飛行指令」(新潮社、88年刊)、「エトロフ発緊急電」(同、89年刊)、「ストックホルムの密使」(同、94年刊)の第2次大戦長編3部作。歴史ミステリィの分野ですが、構想力の豊かさと語り口のうまさで圧倒的な迫力です。3作とも大部ですが、是非一読を薦めます。

投稿者 m-staff : 2011年11月24日 10:03

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