[2011年11月30日]

冬の水甲斐と信濃に別れけり

榊原風伯

冬の水が冬の季語。冬泉、水けむる、寒泉も同意の季語です。
この句は、2005年に大学時代の友人たちと信濃、甲斐などを旅したときに作りました。諏訪湖を周遊した後に、甲斐の石和温泉に立ち寄った帰り、山の頂上にある露天風呂「ほったらかし温泉」に入りました。
そのときに信濃と甲斐の国境にある山々を眺めながら、山に降った雨はどちらの国に流れるのだろうか。また風呂を出れば、友人たちとの別れが待っています。ちょっぴり寂しい心境を句に仕立てました。
「ほったらかし温泉」は、海抜700メートルの山の頂上にある露天風呂で、甲府盆地を見下ろし、富士山が望めます。年中無休で日の出1時間前から22時まで営業し、入浴料は大人700円。中央自動車道勝沼インターチェンジから25分。ユニークな名前が多くの人に親しまれていつも賑わっています。
冬の水は、1年のうちで最も澄んで寒々としています。それでも寒い冬の後には必ず春の足音が聞こえてきます。
(出典:俳誌「炎環」2006年2月号より)

投稿者 m-staff : 2011年11月30日 09:02

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