[2011年12月01日]

師走くる靴屋に靴をはきながら

秋山巳之流(1941~2007)

師走くるが冬の季語。極月(ごくげつ)、春待月も同意の季語です。
今年は、3月の東日本大震災で自然界も人間の世界も様変わりして、日本は新しいステージに入ったような気がします。
師走は、お坊さんもこの月になると忙しく走り回るところからきました。また、1年を終るの月から「為果(しは)つ月」が転じたという説もあります。
この句は、師走に靴屋で新しい靴を買おうとしてあれこれ選んでいるというただそれだけのことですが、何かに追われるような切迫感が伝わってきます。不思議ですね。靴を新しくするのは何も師走でなくともいいという意見もありましょうが、ここは忙しく走り回る師走でなくてはならないのです。古い靴はきっと捨てることでしょうね。
今日は、映画の日。歳末助け合い運動が始まります。
作者あきやま・みのるは、岡山県生れ、本名秋山 実。角川書店の雑誌「短歌」「俳句」の編集長を歴任。「短歌朝日」の創刊にも関わりました。句集に「萬歳」「うたげ」「花西行」などがあります。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・36年続けて、自分用の「十大ニュース」を作っています。今年のトップはもちろん大震災ですね。

投稿者 m-staff : 2011年12月01日 10:08

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