[2011年12月04日]

凩や高架の夜汽車天に去る

石原八束(1919~98)

凩(こがらし)が冬の季語。木枯らしも同意の季語です。
こがらしは、晩秋から初冬にかけて吹く風で北西よりの季節風。この風が吹くと一気に冬が来たという気分になります。風の名前も木を枯らすというところから来ています。また木嵐が転訛したものと言われています。かなり強い風で木の葉を落します。凩は冬の初め、北風、寒風は冬の半ば以降と使い分けていますね。
この句は1955(昭和30)年の第1句集「秋風琴」に所収されています。夜の高架橋を汽車が驀進している様子がまるで天に昇っているところを見たというメルヘンチックなおもむきを持っています。
同じ作者に次の句があります。
 凩が奪ふ孤りの夜の影  八束
こちらの句は孤影で決まり。
今日から人権週間が始まります。
作者いしはら・やつかの紹介は、2005年9月5日参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち」邑書林、1996年刊)
・昨晩は楽しい忘年会でした。23時30分に帰宅。

投稿者 m-staff : 2011年12月04日 09:58

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