[2011年12月11日]

アメフト部快挙 国士舘を倒し1部昇格

昭和49年度卒業 津田俊樹

 大学アメリカンフットボール部(2部Aブロック1位)は12月10日、東京・調布のアミノバイタルフィールドで行われた関東学生連盟リーグ1部入れ替え戦で、1部Aブロック8位の国士舘を21-17で破り、悲願の1部昇格を決めた。
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 キックオフのとき、遠くに見えていた富士山が闇のなかに消え、代わりに皆既月食を待つ月が冬の夜空にポッカリ浮かんでいる。気温7度の冷気を吹き飛ばすような熱気のなか、勝利へのカウントダウンがアミノバイタルフィールドにこだまする。
 「10、9、8…」。ついに悲願達成の瞬間がやって来た。現役、コーチ、父母会そしてOB、OGが夢見た1部昇格が現実となると、老いも若きもが抱き合い、大声で何かを叫ぶ。そのなかで、70歳を過ぎたオールドOBたちが涙を浮かべ、無邪気に喜んでいる。フィールドとスタンドが一体となり、快挙を成し遂げたのだ。
 院歌斉唱。試合前のエール交換のときより、当然ながらボリュームが増す。いや、最高潮に達する。隣の同期生が「こんな大声で院歌を歌ったのは、中等科の附属戦(筑波大附属との定期戦)以来だな」と、興奮がなかなか収まらない。部のOBでもない二人がこれだから、ジェネラルズの関係者にとって忘れることができない日となったことだろう。
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 ここで冷静になって、1部昇格の勝因を分析してみよう。まず、北グラウンドが人工芝となり、効率的な練習ができるようになったこと。次に、アメフトは他の競技に比べ、ベンチワーク、コーチ陣の力量が重要となるだけに、純血主義をとらず、関西の雄・関学のOBをスタッフに招き、外部の知恵を導入した。
 OBOGが物心両面から支援を重ね、父母会は裏方としてチームを支えた。その一環として、今季、イヤーブックを創刊してブランド力アップに努めている。単なる選手紹介にとどまらず、マネージャー、OBOG、そして父母会の声まで取り上げるなど読み応えがある冊子に仕上がっている。
 1部に定着するためには、有力選手を集め選手層を厚くすることが必要条件となるが、本学は法政、日大のような強豪校のようにハイレベルな高校生を獲得できない。先日、福井憲彦学長にスポーツ推薦制度について質すと「うちみたいな規模の小さい大学では導入を考えられない」と語っていた。
 法政、日大はもちろん早慶にも付属高校にアメフト部がある。立教はアメフトのルーツ校という自負もあり、学習指導要領に組み込まれる以前から小学校の授業にフラッグフットボールを取り入れるなど一貫教育を行っている。
 では、本学はどうか。どれほどの大学関係者が、この日の歴史的瞬間の目撃者となったのだろうか。アメフト部がせっかく「院」の存在を強くアピールしたのに素知らぬ顔では寂しい限りだ。
 少子化の時代となり大学経営は厳しい状況に陥っている。学習院も例外ではなく、2011年春の志願者数は2年連続の減少で1万3192人にとどまった。12年春は1万3千人を切ることも予想される。
 学習院が歩む道とは?。アメフト部の1部昇格を機に、学生、教職員そして卒業生が今一度、われわれの学び舎の将来像を考えてみてはどうだろうか。
 今回の偉業はそれほどインパクトのある出来事なのだ。
 

投稿者 OB-OG : 2011年12月11日 18:38

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