[2011年12月12日]

揺り椅子を揺れば冬ざれ世が揺れる

加藤楸邨(1905~93)

冬ざれが冬の季語。冬され、冬ざるるも同意の季語です。
この季語は、冬になって草木が枯れはてて、雲が深く垂れて、見渡す限り荒れた風景やそのような季節を言います。北風の中で、山野のすべてが荒れて寂れてゆく様子が「冬ざるる」です。「冬ざれ」や「冬ざるる」は、日常生活ではほとんど使われない言葉となりましたね。
この句は、「揺れ」が三つ登場する面白い句になっています。俗世の「ゆれ」と心の「ゆれ」がユーモラスな不思議なハーモニーを醸し出しています。眩暈がしそうな光景です。
作者かとう・しゅうそんの紹介は、2005年1月22日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・今日もすっきり晴れています。しかし、日本海側は雪でしょう。冬の紺の中でいつも雪を被った富士山を見ながら故郷の北海道のことを思っています。

投稿者 m-staff : 2011年12月12日 09:34

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