[2011年12月23日]
ポインセチア愛の一語の虚実かな
角川源義(1917~75)
ポインセチアが冬の季語。猩猩木(しょうじょうぼく)も同意の季語です。
このところ、クリスマスの鉢物として花屋で売られています。日本ではクリスマスが終るといつのまにか店先から姿を消してしまいますが、もっと愛されても良い花ですね。
メキシコ、中南米原産の常緑低木。観賞用に温室で栽培されます。秋から冬にかけて枝先の葉が緋紅色になります。和名は茎先の葉の紅色を赤い猩猩に見立てたところから来ています。
この句は、愛情表現の一つにクリスマスプレゼントとしてポインセチアが贈られることから、いささか揶揄した偏屈な心境を詠っています。
今日は天皇誕生日。現天皇の誕生日が1933(昭和8)年12月23日、78歳になります。昭和期は4月29日、大正期は8月31日、明治期は11月3日というように、その時代の天皇の誕生日によってその日は異なっています。また、現行の法律以前は「天長節」と呼ばれていました。
作者かどかわ・げんよし紹介は、2005年3月24日を参照。
(出典:青柳志解樹編「俳句の花・下巻」創元社、2008年刊)
・年末の祭日を喜ぶ人と悲しむ人の両方がありますね。
投稿者 m-staff : 2011年12月23日 10:15
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