[2012年01月08日]

読初めの夫に夜更けしことを告ぐ

山口波津女(1906~85)

読初めが新年の季語。初草紙、読書始めも同意の季語です。
今では、新年に入って初めて読む書物のことをいいますが、むかしは行事としての性格が強かったようです。「孝経」などの漢書を音読して新年の改まったことを印象付けました。
正月なって机に向かって愛読書を読んでいる光景はなかなか良いものですね。
この句の「読初めの夫(つま)」は、俳人の山口誓子のことを言っています。読書も仕事のうち。さもありなんとの声が聞こえてくるようですね。
作者は、病がちな夫の「妻にして母、主婦にして看護婦」と言われた才女でした。
作者やまぐち・はつじょの紹介は、2006年7月4日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・わたしの今年の読初めは、東日本大震災の3日前に亡くなった、谷沢永一著「嫉妬する人、される人」(幻冬社、2004年刊)でした。着眼点の良い本です。

投稿者 m-staff : 2012年01月08日 09:54

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