[2012年01月23日]

寸分の隙間うかがふ隙間風

杉田久女(1890~1946)

隙間風が冬の季語。ひま洩る風も同意の季語です。
木造の日本家屋では、どうしても襖や障子、窓などの隙間から室内に冷たい風が吹き込みます。昔は、火鉢とか炬燵といった暖房器具しかなかった時代はとても辛かったことがよく分かります。
わたしは18歳で北の国から上京したときに、下宿の部屋の隙間風に悩まされました。北海道ではストーブをがんがん焚いてシャツ姿でいました。
サッシやエアコンや床暖房で部屋全体を暖める現代ではこの季語は死語になりそうですね。しかし、心理的にはこの言葉は生きています。
この句は、隙間風の言葉の意味を善く捉えています。ところで、
次のようなよく似た句があります。類句の典型です。
寸分の隙をうかがふ隙間風  富安風生
作者すぎた・ひさじょの紹介は、2005年1月26日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・横須賀はまだ雪が降っていませんが、今晩あたり降りそうな気配。

投稿者 m-staff : 2012年01月23日 09:58

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