[2012年02月05日]

晴天に音を消したる雪崩かな

京極杞陽(1908~81)

雪崩が春の季語。雪なだれ、雪くづれ、なだれ雪、底雪崩、ちこすり、風雪崩など多くの同意の季語があります。
理の当然として大雪の年は春の雪崩が多く発生します。雪崩の主なものは、降り積もった新雪が自重のために滑り落ちる表層雪崩と、早春に気温が上昇して積雪の底と地面の間に雪解け水が流れて起こる全層雪崩、または底雪崩と言います。
この句は、静かな青い空のもと、早春の渓谷でスローモーションのように雪が落ちています。しかし、音は聞こえません。もちろん、人の被害はありません。
作者きょうごく・きようは、東京本所の生まれ、ベルリンで高浜虚子に会い、門下生になりました。但馬国豊岡藩14代当主に当る血筋の生まれでした。「木兎」を主宰。句集には「くくたち」「但馬住」などがあります。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」ナツメ社、2010年刊)
・日本列島と同じに、欧州でも寒波と大雪で市民生活がストップ。ポーランド、ルーマニア、ウクライナなど各国に影響が出ています。

投稿者 m-staff : 2012年02月05日 10:27

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