[2012年02月14日]
老夫婦映画へバレンタインの日
景山筍吉(1899~1975)
バレンタインの日が春の季語。
今日はバレンタインの日。連れ合いから毎年チョコレートを贈られ、3月14日のホワイトデーにお返しをします。
ローマの司教聖バレンタインが信仰迫害によって、ローマ皇帝から迫害されて殉教をした日。夫婦間や恋人同士で贈り物や恋文を交換する風習は日本社会の風土に適い、チョコレート屋さんの書き入れ時となります。
この句の、老夫婦が揃って見る映画とは何でしょうね。きっとそれもヨーロッパの映画のように思います。
同じ作者に次の句があります。
バレンタインの日なり山妻ピアノ弾く 筍吉
作者は敬虔なクリスチャン。十分本来の意味を知った上での作句。山妻は奥さんのこと。
作者かげやま・じゅんきちの紹介は、2007年2月13日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・寒風が吹いています。ホイットニー・ヒューストンの歌声が耳の底で鳴っています。
投稿者 m-staff : 2012年02月14日 10:02
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