[2012年02月15日]

魂魄のそよりと膝を立てし春

中尾寿美子(1914~89)

たてし春が春の季語。陽春、芳春、三春、九春なども同意の季語です。
魂魄(こんぱく)は、死者の魂、精霊、霊魂を言います。魂魄には姿、形がありません。その魂魄が春になってそよりと膝を立てて、さていったい何をするのでしょうか。これは考えてみればとても怖い世界ですね。
これを推量するに、春の彼岸を指しているのでしょうね。秋の彼岸とともに、昔から季節の変わり目には亡くなる人が多く、それがお彼岸の行事なって定着しています。「そよりと膝を立てる」などは新感覚の表現ですね。
作者なかお・すみこの紹介は、2007年2月13日を参照。
(出典:多田道太郎著「おひるね歳時記」(筑摩書房、1993年刊)
・日銀がデフレ脱却を目指し、インフレへ誘導。仕方ないか。

投稿者 m-staff : 2012年02月15日 09:49

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