[2012年02月18日]

恋猫の身も世もあらず啼きにけり

安住 敦(1907~88)

恋猫が春の季語。恋の猫、猫の妻恋、うかれ猫、猫さかる、猫のさかりなども同意の季語です。
猫がうるさくなりましたね。猫の交尾期は年4回と言われます。春が最も激しい行動をします。雌猫は発情すると落ち着かなくなり、歩き回り、後足で地面を蹴って、ころげまわって啼きます。その雌猫を慕って雄猫が集り、独特の鳴き声で騒ぎ、雄同士で闘ったりします。年に4回も出産すれば地球上が猫で埋まってしまいますが、そうはなりません。
この句は、見たままそのままですね。情景が浮んできます。
同じ作者に次の句があります。
老残の恋猫として啼けるかな  敦
猫はいくつになっても同じ行動を本能的にしなくてはなりません。哀れですね。
作者あずみ・あつしの紹介は、2005年2月28日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・今日は横浜で句会。寒い。

投稿者 m-staff : 2012年02月18日 09:06

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