[2012年03月03日]

いきいきとほそ目かがやく雛かな

飯田蛇笏(1885~1962)

雛が春の季語。雛祭、雛の間、雛の客、ひいな、雛飾、雛人形なども同意の季語です。
3月3日は、五節句のひとつで桃の節句ともいいます。中国では3月上巳の日に水辺で災厄を祓う習慣があり、日本でも曲水の宴として早くからひとびとの間で取り入れられました。また、人形で身体をなでて穢れを移して水に流すという日本固有の祓いがあり、これに平安時代の貴族の子女の普段の雛遊びの伝統が結びついて女子の成長を祝う儀式になりました。
この句は、雛人形の細い目にポイントを当てて、その目がいきいきと輝いていると表現しています。そういえば、目玉の大きな雛人形は見かけたことはありませんね。「雛」はひいなと読みます。
作者いいだ・だこつの紹介は、2005年6月23日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・春は名のみの風の寒さよ、という風景です。

投稿者 m-staff : 2012年03月03日 09:12

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