[2012年03月06日]

初蝶や吾が三十の袖袂

石田波郷(1913~69)

初蝶が春の季語。蝶、蝶々、かはびらこ、胡蝶、蝶生まる、春の蝶、眠る蝶、白蝶、黄蝶、紋白蝶、胡蝶の夢なども同意の季語です。
寒い、寒いと言いながらも蝶を見かけることが多くなりました。
3月に入ってから、公園の野球場では、草野球が始まりました。
この句の季語は初蝶で、その年になって初めて見かける蝶を言います。たったひとつの蝶であっても、初蝶は春の訪れを知らせる使者のように感じられます。初蝶を見ている作者、初蝶の舞っている野が浮んできます。着物の袖や袂を風に吹かれながら野に立っている様子が浮んできます。三十になった作者の感慨が伝わってきますね。この句が作られたのは1942(昭和17)年、戦争の翳が濃く漂う時期です。
作者いしだ・はきょうの紹介は、2005年2月13日を参照。
(出典:平井照敏編「現代の俳句」講談社文庫、1993年刊)
・女子サッカーで日本がアメリカに勝利。沢選手が出場しなくても勝てたというのが一番良かったこと。7日にドイツと決勝戦。若手がんばれ。

投稿者 m-staff : 2012年03月06日 10:08

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