[2012年03月11日]

余生とは歩くことらし山笑ふ

清水基吉(1918~2008)

山笑ふが春の季語。笑ふ山も同意の季語です。
春の山を言います。中国宋代の「臥遊録」の「春山淡冶にして笑ふがごとし。夏山は蒼翠にして滴るがごとし。秋山は明浄にして装ふがごとし。冬山は惨淡として眠るがごとし。」からきています。四季の山の様子が対比されています。春の山は他の季節と違ってうっすらと艶な風景が見られますね。
この句は、辞世の句と言われています。歩くことがままならなくなった人は何を頼りにしてゆけばいいのでしょうか。余生は
誰にでもあります。せっせと歩きたいと思いました。作者は前立腺がんで2008年に亡くなりました。
同じ作者に次の句があります。
東山三十六峰みな笑ふ  基吉
古都の春が見えるようです。
今日は、東日本大震災から1年。午後2時46分に全国が黙祷に入ります。
作者しみず・もとよしの紹介は、2006年1月26日を参照。
(出典:いのちの歳時記編集員会著「いのちの一句」毎日新聞社、2010年刊)

投稿者 m-staff : 2012年03月11日 09:18

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